リフォームできる場所・できない場所
マンションでは所有者がリフォームできる「専有部分」と変更のできない「共用部分」があります。
また、マンションごとに管理規約でリフォーム工事についての様々な制限が決められています。
「リフォームの可能な「専有部分」とはどこまでをいいますか?」とご質問をいただくことがあります。
一般的に「専有部分」とは、天井、壁、床の躯体部分の内側で、玄関ドアの内側からバルコニー内側のサッシまでの部分が専有部分で、マンションの管理規約に細かく規定されています。
柱・梁や外窓、玄関ドアの外側などの共用部分は工事を行うことはできませんが、専有部分は各自でリフォームすることができます。
①間取り変更
4LDK→3LDKへの変更/キッチンの間仕切り撤去など
マンションの構造が柱と梁で支える「ラーメン構造」の場合、柱と梁部分以外の間仕切り壁を自由に取り外して間取りを変更することが出来ます。
壁と床で支える「壁式構造」の場合は、取り外せない構造壁が室内にあるので、間取り変更に制限ができます。
②水廻り設備
キッチン交換/ユニットバス交換/トイレ交換/洗面化粧台交換など
水廻りリフォームでは、同じ位置での交換は比較的容易に行えます。
キッチンなどの位置の変更が可能かどうかは、配管の状況を確認する必要があります。
③壁・天井・建具
クロス貼替/建具交換など
天井や壁のクロス貼替、ドアなどの建具の塗装・交換は自由に行うことができます。
④床材
フローリング貼替/カーペット/クッションフロア貼替/畳表替など
フローリング材などの床材は、管理規約によって遮音性能が定められている場合があります。
遮音性能は「L-45」や「L-40」で定められている場合が多く、マンション用の遮音フローリングを使用します。カーペット・クッションフロアなど使用する床材に制限がある場合もあるので注意が必要です。
⑤和室→洋室
フローリング貼替/カーペット/クッションフロア貼替/畳表替など
フローリング材などの床材は、管理規約によって遮音性能が定められている場合があります。
遮音性能は「L-45」や「L-40」で定められている場合が多く、マンション用の遮音フローリングを使用します。カーペット・クッションフロアなど使用する床材に制限がある場合もあるので注意が必要です。
⑥窓
内窓サッシ交換など
外窓は共用部分なので変更できませんが、内窓は専有部分なのでほとんどの場合自由に取付・交換が可能です。内窓サッシをペアガラス等に交換すると断熱効果があります。
⑦玄関ドア
ドア塗装など
玄関ドアは共用部分なのでドア交換はできませんが、室内側のみ専用部分になるので、内側の塗装や、鍵の交換も可能な場合が多いです。